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「自分が面白いと思うこと」と「他人が面白いと思うこと」考察

「ネギま」や「ラブひな」の赤松健先生がツイッターで

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KenAkamatsu
竹熊対談の余波が結構大きいですね。 ★「自分が面白いと思うこと」をやるべきか?「他人が面白いと思うこと」をやるべきか?

http://bit.ly/hbUzdK
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とつぶやいておられました。

赤松先生は「他人が面白いと思うこと」を描いてる立場だとおっしゃってます。
とはいいましても「魔法先生ネギま!」など、ご自身が可愛い女の子楽しんで描いてない、といったらそうではないと思うんだけどもな~。
もう仕事で10なん年も第一線で活躍なさっているから、描きすぎてそれほど楽しくないというのはあるかもしれませんが。

どうなんだろう。
「うる星やつら」の前の少年誌は、可愛い女の子漫画なんて論外スポコンしか描いちゃいけませんスポコンしか売れません、という時代だったのですが、赤松先生がその時代の漫画家さんだったとしても、絶対男だらけのスポコンは描いてないと思う。

上記「teruyastarはかく語りき」ブログで宮崎監督の言葉を紹介してました。

>宮崎駿はこういう
>NHKのプロフェッショナルで
>「自分の作りたいものを作ってるわけじゃないんだよ」と言ってました。
>楽しんでもらえたら、自分の存在が許されるんではないかっていう、
>無用なものではなくてというふうな抑圧が自分の中にあるから。


これは確かにそうでもあるんですが、でも宮崎駿監督は、マクロスやガンダムなどSFブームの尖った戦闘機スタイルが流行ってた時代に、時代にぜんぜんあってない丸っこいいかにもアナログ的な自分の趣味丸出しのメカしか描いてませんでしたし。
しかもそんときはその丸っこいメカで売れてませんでしたし。
更にはそれを貫き通して今は売れまくりですし。

当のNHKのプロフェッショナルの中でも、宮崎監督は思ったとおりのポニョのイメージボードが描けたとき、「うひ~こえ~♪なにこれ、怖いの描けちゃったよ♪(意訳)」と喜々としていました。
自分の創りたいものを創ってるんじゃないとは言わせませんw

思うんですけど、「好きなことを創る」と「好きなように創る」とは違うんだと思う。

「好きなことを創る」というのは自分の好きなことを題材にしつつも他人にも楽しんでもらうように創る。
もちろん他人にも楽しんでもらうようにするにはある程度の妥協もしなければならない。
この妥協さじ加減も作家性によるところが大きいと思う。

ただこの「好きなこと」の市場規模がどれくらいなのかってのは、まさしく運や時代というのだと思います。
例えば、「萌え」の場合でも今でこそ市場規模はそれなりに大きいですが、何十年前はほぼ0でしたし何十年後もどうなっているかわからない。

どんな優秀な作家さんでも、萌えと男だらけのスポコン両方描けるなんて人はいないでしょうし。
小説家や脚本家さんだったらいるかな。
でもそれで両方ヒットをとばせるかというとどうかな~。

「好きなように創る」ってのはまさにただ好きなように創るだけ。
カレーライスを作ります、チョコレートも好きだから入れます、味噌も好きだから入れます、和食も好きだからサンマ入れます、味は保証しません、これって芸術…うっとりってな感じだと思う。

徹底討論 竹熊健太郎×赤松健 Vol.1 電子出版時代における漫画編集者のあるべき姿
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1102/14/news015.html

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