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ワシが絵を描き続けている理由

比較

エロ漫画描き始めた頃と現在の絵を比べてみるテスト。
随分上達したなという思いと、長い期間描いててこんだけ?という思いが交錯して複雑な気持ちになります。

つか、実際わし、絵の才能ほんとなくって(特に初期)、よくこれでお金貰えてたなという…。

そんなわけで、これまでに本気で描くの辞めようと決心したこと幾度もあります。
でもそのたびに助け舟を出してくれる人があわられて描き続けろって言うんですよね…なんなんだろう?
運命なのかしら?
でも、運命って言うほど、たいした作品も描けてないんですよね…。

つーわけで、私が絵を描き続けている理由。

小学生の頃、絵のコンクールでごくごくたまに銅賞とか銀賞とか貰ってました。
でも本格的に絵を描き始めたのは高校の頃かしら。

それで美大めざして、夏期講習で美大予備校通ったのです。
しかし美大予備校って残酷なところで、完成した生徒さんたちの絵をうまい順に並べていくんですよ。
そしてみんなの前で先生(芸大の学生)が一枚一枚論評していくんです。

わしの絵はいつも最後の下手糞グループで、酷評されまくりでした。論評中は脂汗かきまくりでした。
みんなの前で恥をかかされ『絵の才能ないんだな、もうだめたな』とメンタルぼろぼろでした。

夏期講習はお金払っちゃったから一応通うとして、これ終わったらいっさい絵を描くことをやめようと決心してました。
ところが~

ある日新人の先生が赴任してきまして。
他の先生達に酷評されまくった私の絵を指して褒めはじめたんです。
意味不明だった。これ描いたの誰?って手を上げさせられて、べた褒めだった。
それで「がんばって、描くことをやめないで」って言われたんです。

家に帰って泣きましたね。いやまじで。
それで描くことは続けて美大受験したんですが、当然大手美大(多摩美とか)は落ちまして。
北海道片田舎の大学のデザイン学科へ入学したの。

大学へ入ってからは、デザインの勉強は最低限にすませて、開いた時間は漫画を描いて、雑誌へ投稿を繰り返してました。
でもいつも二次選考どまり。投稿するたび失意のどん底でした。
就職活動しなきゃいけない期間になってきて、「もうこれはだめだ…」と。

絵を描いてきたことは無駄だった奇跡は起こらなかったと。
絵を辞める決心しまして今まで描きためた作品全部捨てた。
でも一作品だけ思いれのある漫画原稿がどうしても自分では捨てられなくて…。
自分で破いて捨てるにはあまにも忍びない。

それで漫画雑誌へ返却封筒を入れず投稿して、そこの編集部に捨ててもらおうと。
んで第一回アフタヌーン四季賞に投稿したわけですが佳作を頂きまして。
意味不明だった。忘れた頃に編集部から電話きたのでなんのことかさっぱりわからなかった。
でも「奇跡は起こったんだ…」と。

それから就職活動ストップして、担当さんと打ち合わせしつつ漫画描いて次の次の四季賞あたりにも、特賞か何かいただきまして。
順風満帆かと思いきや、しかしそこから面白い漫画がまったく描けなくなってしまって、担当さんから酷評の嵐でした。遅筆もありましたしね。
そのうち連絡もこなくなって…「ああだめだ…就活期間も逃したし、自分何やってんだ…」と。

そこで中学時代から薄っすら患っていたウツ病最高潮ですよ。
もう本当に何もできない。力が入らないの。起きることができない。
できることといえば、072と寝ることとエロ漫画描くことくらい。

で、描いたエロ漫画をロリ雑誌「ホットパンツ」に投稿しまして。
編集後記に「金無いから雑誌コード売って酒買ってこようかな。投稿原稿はコピーでいいので送れ」って、身も蓋もないこと書いてあった、ので送りましたら即採用されて毎月仕事もらえるようになって今に至るって感じ。

う~ん、でもそれにしては、ワシ、たいした作品残せてないしな~。
運命はワシに何を描かせたいんだろうw?

コメント

第4回web選抜ポエマー@剣

No title
フト思う。

止めてしまったのは、描けない理由が有ったからでは無く。自分の中に描き続ける理由が無かったからなんじゃないかと。

もしまだ泣きながら何かを描こうとしているのなら。きっとまだ貴方の中にちっぽけな「描き続ける理由」が残っているのだ。

ポロリ

No title
2度もそんなことがあったとは不思議な運ですね。偶然のようですが、いののさんの努力と執念が生んだ必然なのだと思います。とても良い話を聞かせて頂きました。

いのの

RE
>剣さん
ありがとうございます。
さ、才能が欲しいw
あとすこし速く描ける才能がありましたれば…(TT)

>ポロリさん
ありがとうございます。
長く生きると、アレ?ってことが1~2回は起こりますよねん~。
長く生きてるといっても、年配の方々からすれば、ぜんぜんたいしたことないのですが(^^;)

女性登山家の方のお話しで、なんかよくわからないけど前方で雪崩が起きそうな気がして、前を歩く人たちに「おーい危ないよ~」って声をかけたそうです。
そしたら本当に雪崩が起こって助かったというお話しを聞きました。
嘘か本当かわかりませんが、不思議です~。
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