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セーフティネットとは

野宿女性:浜松市役所に運ばれ死亡 「あと一歩」対応なく
「ご飯が食べたい」 空腹のホームレス、市役所で非常用の乾燥米を渡され死亡


浜松市で昨年11月、空腹のホームレスの女性が市役所に運ばれ、福祉担当職員らが取り囲むなか心肺停止状態となり、翌日死亡した。敷地内の路上で寝かされ、市が与えた非常食も開封できないまま息絶えた。「すべきことはやった」と市は説明する。だが、なぜあと一歩踏み込めなかったのか。
女性の死は重い問いを投げかけている。【井上英介】

市によると、11月22日昼ごろ、以前から浜松駅周辺で野宿していた70歳の女性が
駅地下街で弱っているのを警察官が見つけ、119番通報。救急隊は女性から「4日間食事していない。ご飯が食べたい」と聞き、病気の症状や外傷も見られないことから、中区社会福祉課のある市役所へ運んだ

痛いニュースにリンク~。
ニュースサイトへのリンクをはるとすぐ消えてしまうので('A`)。

対立意見はホームレスだから助ける必要はないという論が大勢ですねん。
でも本当の論点はそこじゃないと思います。
むしろ70歳という年齢を論点にすべき。

70歳で生活力がなかったらホームレスであろうがなかろうが普通にセーフティネットの対象でしょうに。
セーフティネットの必要性はちゃんと政府や自民党が明言しているわけで。
ゆえにそれを実行しなかった浜松市行政は国家政策に反していると言えましょう。

あるいはそういったセーフティネットの仕組みがないのかな。
仕組みがないのであれば、政府が国会でも答弁している、セーフティネットはなければならないというのは嘘になることになります。

結論:セーフティネットを明言している政府答弁が嘘か、行政が国家最高機関の意思に反しているか、のどっちか。

70まで生きてこられたということは、この女性がそれまでに、なんらかの社会的役割をはたしていたという可能性が大きい。
よほどの資産家でないかぎり、社会的役割をはたさない人間が、70まで生きるのは奇跡に近い。

もうひとつ。
セーフティネットをひく、というのは何もおばあさんがかわいそう、ということだけではなくて、社会不安をなくし犯罪や暴動をなくそうということも大きいと思います。
災害のための予防措置という観点もあると。

『他の国じゃ暴動がおこってもおかしくない政策なのに日本人はデモひとつ起きん、本当に日本人はおとなしい』という論がありますが、そうではなく、今までそれだけひとつの命を大切にしてきた社会という結果だからではないでそうか。
経済がよくなって他の人の命を気にするほど余裕がでてきたこともありますが。

実際30年前以前はデモとか暴動とかおこってましたしねん。
セーフティネットが働かない、ということはそのような余裕がなくなってきた社会ということで、暴動の予兆?

637 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2008/01/16(水) 20:50:29
>>622
今現在、刑務所がセーフティーネットということですね

コメント

みでー

きっとこの女性が対象となっていなかったのは「自己申告が無かったから」の一言で片付けられてしまうのでしょう。「申告が無ければ生活保護の適用のやりようも無いよ」みたいな。

変わったのはむしろ国民のほうでは無いかと。失われつつある「機会の均等」によって「努力すればよかったじゃないか」って言う人がどんどん減ってきてるのではないかと。

どっかのどーしようも無い奴とか他国籍の人が保護をしっかり受けていて、こういう人が受けていないっという結論に至る前に、双方が保護を受けるチャンスが平等だったか。
そこに目を向ける人が増えているのだと思いますよ。

これから日本は少子化で、より封建的になっていくと思ってます。利権を獲得している上流層がいかに「機会の不平等と平等な努力義務の設定」を行うか。また、国民がそれを正しく是正できるか、って所でしょう。

流れとしては、セーフティーネットは拡大され、そのツケは中流・下流に回される結果になると、そう見てます。
30年後を考えるなら、もう一度東京が焼け野原になるのが一番早いだろうなとかつい考えたりしちゃう。

いのの

>きっとこの女性が対象となっていなかったのは「自己申告が無かったから」の一言で片付けられてしまうのでしょう。

きっとそうでしょうな~。
しかし世知辛い世の中になってきて('A`)

なんか、あれだす。
わしが死ぬまではだいじょうぶだろう、平和な世の中が続くだろうと思っていたのですが、どうももっと早くわやくちゃな世の中になりそうなやかんw

まいまい

('A`)
お役所にいる人はお役所に勤めてるんであって、地域に勤めてるわけじゃないんですよね……。

冷たい行政が冷たい対応をしてしまっては、こういった結果になるのでしょう。
本来、地方行政が地域のためにある温かい行政であれば、温かい対応がとれたはずです。
最近よく言われているCSRってのが、お役所には無いですからね。

地域の自浄作用といいますか、NPOとかボランティアで色々と草の根な対応は今までもされていたんだと思います。
ただ、それはマクロに見れば中流と下流の平均化であって、それを上流が吸い上げるという構造でその平均値すらも下げられていく。
結果、誰も助ける余裕が無い状況に陥ることになり、ようやく行政にツケが回ってきたということで。

セーフティネットに求められるのは、冷たい行政でも出来る温かい対応ということになるでしょうか。
もっとも、CSRのようなものを求め、行政自体を温める方法もあるんですが……さらなる不況を見越し、人の心は冷たくなることを前提とした、それこそセーフティーネットが必要になりますから。

いのの

もげ
>本来、地方行政が地域のためにある温かい行政であれば、温かい対応がとれたはずです。

たぶんお役所さんには社会哲学とかそういうの持ってる人がいないんでせうね~。
持ってないから融通がきかないというかなんといいますか…。

>ただ、それはマクロに見れば中流と下流の平均化であって、それを上流が吸い上げるという構造でその平均値すらも下げられていく。

上流めw。
上流の人たちはあれですからな~、お金あっても外国製品ばっかりしか買わないですもんね~。
内需にすら貢献していないといふ(゜дÅ)ホロリ
日本経済の強みって中間層といいますか中小企業が充実してるからってよく聞きますが、その強みを弱らせてどうするって思っちゃいますな。

CSRってなにかすら(^^;)?

まいまい

CSR=ちゃんと・シャンプーしてくれる・リンスです
↑ウソです。

CSR:Corporate Social Responsibility
要するに、『企業の社会責任』ってやつで、ステークホルダー(利害関係者)に対する説明責任を果たし、利益をもたらす……って感じの話です。
資本主義経済で金を稼ぐだけだと、いっくらでも方法はあるわけです。
でもやっぱり、それなら窃盗まがいも金を稼ぐ方法になるわけで。
だから、社会に影響を与えるような会社は、アダム・スミスの道徳感情論にあるように『利己的な個人の行動が良いと認められるためには、第三者から見ても共感を得られるものでなければならない』わけです。
それを明言化したものでは、ジョンソン&ジョンソンの我が信条(Our Crede)なんてのが有名ですね。
最近はそれを企業に持つことが求められてるようです。J-SOX法とか。

で、話を戻しますが。
社会責任なんてものは本来は行政こそ持つべきものなんですよね。
でも、役所ってのが資料雑務みたいに形骸化しちゃってるもんですから、今のように着服だ何だって起きてるわけで。

J&Jの我が信条は、何かトラブルがあった際に全てそれに従って行動するという、一種の哲学でして。
もし先の話の際にも、何らかの信条があれば、医者なり何なりの対処も出来たんだろうと思うわけです。
まぁ、これを真似しろとは言わないまでも、一つの信条を持って行動してほしいと思ったりします。

いのの

ほひーなるほどー。
アメリカなんぞもばりばりの資本主義みたいですが、それでも大企業は公共精神がどったらこったとか、よく聞きますものね~。

すかす、ただ単純に儲けに走るより、社会的責任をともなって会社を運営していった方が、最終的には儲かるような気がします。
船場吉兆もただの儲けだけに走ったあげくあの体たらくw。
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